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SaaS・PaaS・IaaSとは?読み方や代表的なサービスなども解説

2021年11月27日

IT人材不足を解決するため、クラウドへのシフトを考えている企業は多いでしょう。
クラウドサービスには「SaaS」「PaaS」「IaaS」の3つの形態が存在します。

クラウドを利用するためには、それぞれの提供形態を正しく理解し、自社に必要なシステムとマッチしたサービスを選択する必要があります。
この記事では、各クラウドサービス特徴や主要サービスなどについて説明していきます。

IaaS、SaaS、PaaSとは?代表的なサービスと共に解説

クラウドとは?

まずはクラウドについて説明します。
クラウドとはクラウドコンピューターの略称で、簡単にいえば「インターネットへの接続を前提とした各種サービス」のことです。
これらクラウドを提供してくれるサービスを「クラウドサービス」と呼びます。

そのため、サービスの利用形態によって分類した言葉が存在し、「~aaS(~ as a Service)」と表現されます。
クラウドサービス関連のサービス範囲は「SaaS」「PaaS」「IaaS」といいます。

SaaSとは?

SaaSは「Software as a Service」の略称で、「サース」とも呼ばれるクラウドサービスの一種です。ソフトウェアを直接提供する形態で、インターネット環境とWebブラウザさえあれば利用が可能です。

私たちの日常生活に最も身近なサービスの一つで、気づかないうちに利用しているケースも少なくありません。たとえば、SNSもSaaSの一例に挙げられます。

SaaSのサービス

SaaSの主なサービスとしては、GoogleのGmailやスプレッドシート、Googleドキュメントなどが挙げられます。
特にGoogleドキュメントやスプレッドシートは、WordやExcelとの互換性があるため、代わりとして使っている人も多いと思います。

他にもGoogleマップやGoogle検索も、Googleのデータセンターにあるインフラストラクチャ上にあるため、SaaSサービスに分類できます。

PaaSとは?

PaaSは「Platform as a Service」を略した名称で、「パース」と呼ばれるクラウドサービスの一種です。アプリケーションを動作させるためのプラットフォームを提供するもので、OSや必要なソフトウェアがあらかじめ整備されているため、その基盤の上でアプリケーションを開発することができます。

PaaSのサービス

PaaSの主なサービスとしては、Googleの「Google App Engine(GAE)」やMicrosoftの「Azure App Service」などが挙げられます。
GAEはサーバーレスのアプリケーション開発環境で、アプリケーションの負荷に応じてオートスケールが行われることが特徴です。

Azure App Serviceは、PHPやJAVAなどの既存の開発言語での対応が可能で、新しく開発言語を覚える必要がありません。
他にも「NEC Cloud PaaS」や「Amazon Web Service」など、数多くのPaaSサービスが存在します。

IaaSとは?

IaaSは「Infrastructure as a Service」の略称で、「イァース」と呼ばれます。このサービスは、アプリケーションやOSを動作させるための基盤となるインフラを提供します。具体的には、仮想サーバー、ネットワーク、ストレージなどのリソースを活用することができます。

IaaSの特徴

IaaSはカスタマイズ性が非常に高く、柔軟な構成作成ができます。
そのためSaaSやPaaSに比べると運用負荷が高く、ユーザーの管理範囲が広くなります。

しかしサーバーという高価な機材を購入する必要がなく、オンプレミスに比べて導入コストが低いことが特徴です。
また従量課金制で、システムに必要な分のCPUやメモリだけを使用できるため、余分なスペック分の料金を支払う必要もありません。

他にも障害発生時に対応する必要がなく、管理コストが掛からないなど、金銭的に大きなメリットがあります。

IaaSのサービス

IaaSの主なサービスとしては、Oracle社の「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」やAmazon社の「Amazon Web Service(AWS)」などが挙げられます。
特にOCIは、Oracle社の最新サービスを低価格で提供してくれることが魅力です。

OCIとAWSを比較すると、機能的には両者とも一長一短で、一概にどちらが勝っているとはいいにくいでしょう。
しかしOCIはクラウド業界への参入が後手に回ったため、料金的に非常に安価となっています。

また、全リージョンで、共通価格である日本円での支払いができるなど、導入のしやすさも魅力です。

SaaS・PaaS・IaaSの比較一覧

SaaSPaaSIaaS
読み方サースパースイァース
サービス例・Microsoft 365(Word、Excel、Outlookなど)
・Google Workspace(Gmail、Googleスプレッドシート、Googleカレンダーなど)
・OCI(Oracle Base Database、Oracle Analytics Cloudなど)
・AWS(AWS Elastic Beanstalk、AWS Lambdaなど)
・Azure(Azure App Service、Azure SQL Databaseなど)
・OCI(OCI Compute、OCI Block Storage、Load Balancing)
・AWS(Amazon EC2、Amazon EBS、Elastic Load Balancing)
・Azure(Azure Virtual Machines、Azure Storage、Azure Load Balancer)

SaaS・PaaS・IaaSとは?読み方や代表的なサービスなども解説

まとめ

クラウドへの移行は、コスト削減に非常に効果的な手段です。
特にサーバー管理や運営に人材を割けない中小企業にとって、低コストでインフラを提供してくれるIaaSサービスは大変魅力的です。

その中でも、OCIの圧倒的な低価格とコストパフォーマンスの高さは他には見られない特徴です。
DX推進が進められる今、より低価格でのクラウド化やコスト削減が、企業存続の鍵となります。

「デジテラス」は、低コスト高性能なOCIをベースとして構築されたクラウドサービスと、24時間365日のシステム監視・運用代行から成るサービスです。
より低コストで、システムをしっかり運用したい方や、コストを抑えたクラウドサービスへの移行を考えている方は、ぜひご検討ください。

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