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フルマネージドサービスとは?マネージドサービスとの違いも含め解説
2021年11月20日
マネージドサービスとは?
マネージドサービスとは、顧客に代わりサーバー管理を代行するサービスです。
日本では2000年代から一般的なサービスとして認知されましたが、2010年のクラウド普及に伴い、多くの企業に提供されるようになりました。
サーバー管理には、幅広い作業が存在します。
例えば回線・ハードウェア・ネットワーク機器の管理、OS設定やミドルウェアの導入・運営、セキュリティ対応や障害時の対応、各種設定の変更管理など、非常に多岐にわたります。
また範囲もハードウェアからネットワーク、セキュリティ機器やストレージに及ぶため、サーバー管理には多大なコストとリソースが必要です。
そのため予期せぬトラブルが発生した場合、コスト面で企業に大きな負荷がかかることがあります。
マネージドサービスでは、これら作業の一部をアウトソーシングできます。
これによりシステム管理に割く人材を最小限にし、一定のコストでのサーバー運営が可能です。
マネージドサービスのメリット
まず挙げられるのが「人材コストの削減」です。
システム運営をアウトソーシングできるため、自社でシステム運営をする人材の雇用・教育するコストを抑えられます。
これにより運営管理にかかるリソースを、別の業務へ振り分けることが可能です。
エンジニアは本来の業務に集中できるため、生産性の向上が見込めます。
マネージドサービスのデメリット
デメリットは「サービスの範囲が限られる」ことでしょう。
マネージドサービスは、あくまでシステム運営の一部を請け負うサービスです。
またプロバイダーによって提供できるサービス範囲が異なり、自社で希望するサービスを受けられない可能性もあります。
他にも、システム運営を他社に任せる以上、自社に技術や経験が蓄積されないこともデメリットといえます。
フルマネージドサービスとは?
フルマネージドサービスとは、マネージドサービスよりも更に幅広い範囲でサーバー管理を代行するサービスです。
従来のマネージドサービスで提供している内容に加え、より細かな運用代行を行います。
例えば「セキュリティ管理」や「24時間365日のトラブル対応」といった、マネージドサービスではオプション扱いになるサービスが標準で提供されます。
フルマネージドサービスの特徴
マネージドサービスが業務の一部を請け負うのに対して、フルマネージドサービスは、ほぼ全てのサーバー管理業務を代行することが特徴です。
フルマネージドサービスのメリット
フルマネージドサービスのメリットは、何といってもサーバー管理のほぼ全てをアウトソーシングできる点です。
これにより今までサーバー管理に割いていたリソースを、より生産性の高い業務へ振り分けることができます。
またマネージドサービスのデメリットである「社内に経験値が蓄積されない」点についても、心配の必要がなくなります。
フルマネージドサービスでは、サーバー運営の全てを代行してくれるので、業務の線引きが不要だからです。
信頼できるプロバイダーを選び、作業内容を細かく擦り合わせれば、サーバー運営を安心して任せられます。
フルマネージドサービスのデメリット
フルマネージドサービスは、サーバー運営のほぼ全てを担ってくれる、非常に便利なサービスです。
そのためマネージドサービスに比べ、費用が割高になります。
手厚いサービスを受けるためには仕方がないことではありますが、社内でサーバー管理担当をアサインすることと比べて、コストがかかるのであれば本末転倒です。
フルマネージドサービスを利用する際は、自社で管理担当を雇用する場合とコストを比較した上で判断する必要があります。
またフルマネージドサービスは、緊急メンテナンスなどもプロバイダーが対応します。
例えばアプリケーションに影響のある部分のメンテナンスも、プロバイダー判断で行われてしまいます。
作業内容については、事前にしっかりと取り決めておく必要があるでしょう。
フルマネージドサービスとは?マネージドサービスとの違いも含め解説
まとめ
マネージドサービスとフルマネージドサービスを比較してみると、サービス内容はフルマネージドサービスに軍配が上がります。
しかしフルマネージドサービスには緊急メンテナンスもプロバイダー判断で行われるなど、アウトソーシングならではのデメリットが存在します。
サーバーは、いってしまえばシステムの「心臓」です。
フルマネージドサービスのプロバイダーを選ぶ際は、よくよく選別して、信用のおける相手を選ぶ必要があるでしょう。
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