リージョンとは?ゾーンとは?クラウド初心者が知るべき用語を解説

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リージョンとは?ゾーンとは?クラウド初心者が知るべき用語を解説

オンプレミスからパブリッククラウドへ移行する企業が増えている一方、クラウド知識を持つ人材の不足が懸念されています。
クラウドを有効に活用するには、正しいクラウドの知識を持つことが必須です。

本記事では、クラウドを知るうえで欠かせない用語「リージョン」「ゾーン」について解説していきます。

リージョンとは?ゾーンとは?クラウド初心者が知るべき用語を解説

リージョンとは?

リージョンとは、データセンターを設置している、独立したエリアのことです。

OCI(Oracle Cloud Infrastructure)を例に取ると、Oracle社が独自に区分している地理的範囲のことで、日本では東京と大阪に存在します。
東京都内でOCIを利用する場合は、東京都に存在するデータセンターのリソースを利用していることになります。

クラウドサービスは、クラウド(雲)が指し示すように、サーバーやストレージ、ソフトウェアなどの機能をインターネット上で仮想的に利用できます。

しかしクラウドとは言え、物理サーバーやストレージは必ず存在します。
それら物理サーバーなどを保管しているのがデータセンターで、そのデータセンターが存在するエリアがリージョンです。

ゾーンとは?

ゾーンとは、リージョン内における細かい区分のことです。
上記でリージョンを「データセンターを設置したエリア」と紹介しましたが、ゾーンはリージョン内の、独立した運用区画を指します。

ひとつのリージョン内には、最低でも1つ以上のゾーンが存在します。
ゾーンもリージョン同様に独立したエリアであり、各ゾーンには電源やストレージなどが個別に存在し、物理的に分かれています。
各ゾーンを完全に分けることで、ひとつのゾーンでシステム障害などが発生しても、別のゾーンが稼働可能です。
システム障害が他のゾーンに影響を与えないので、安定した稼働を提供することができます。

リージョン・ゾーンの選び方

クラウドサービスを導入する際は、リージョン・ゾーンを選ぶ必要があります。
以下リージョンとゾーンを選ぶポイントを紹介していくので、クラウドサービスの導入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

リージョンとの距離

基本的には、拠点(企業)から近いリージョンを選ぶべきです。
物理的に距離のあるリージョンを選ぶと、遅延(レイテンシー)が発生しやすくなるからです。
しかし距離が近すぎると、自然災害によるリスクが高まります。
リージョンを選ぶ際は、BCP(事業継続計画)の視点から、最適なエリアを選択してください。

リージョンの安全・安定性

リージョンによっては、安定性に差が出る場合があります。

また上記したように、リージョンには最低1つ以上のゾーンがありますが、ゾーンが複数ある方が、より安全性は高くなります。

他にもクラウドサービスのSLA(Service Level Agreement)が、どの程度の品質保証をしているかも、併せてチェックしておくと良いでしょう。

使用料金の差

選択するクラウドやリージョンによっては、使用料金が異なる場合があります。
そのため、各リージョンやクラウドの機能面を比較したうえで、より低額な方を選ぶことをおすすめします。

リージョンの支払いは、クラウドサービスを利用する上で避けて通れない経費です。
この先払い続けるのであれば、より安いリージョンやクラウドを選びます。

リージョンが置かれた国の法律や利用規則

リージョンはエリアごとに適用される法令や規則が異なる場合があります。
そのため、リージョン選択時には必ず規則や法律などを確認しておいてください。

基本的にリージョンは、自国に設置されたものを選ぶケースが多いと思います。
しかし場合によっては、海外のリージョンを選ぶ方ケースもあると思います。
そういった場合は、その国の法律などを確認しておいてください。

用途によっては複数のリージョン選択も有効

場合によっては、複数のリージョン(マルチリージョン)を選択することも有効です。
例えば「サービスをグローバル展開する場合」や「リスクヘッジを高める場合」には、マルチリージョンがおすすめです。

特にリージョンレベルの障害は、十分に起こり得るリスクです。
そのため、特に高い稼働率を求められるシステムは、マルチリージョンで管理すると良いでしょう。

おすすめのリージョンはOracle社の「OCI」

これからクラウドへの移行を考えているのであれば、Oracle社の「OCI(Oracle Cloud Infrastructure)」がおすすめです。
ここからはOCIをおすすめする理由を紹介します。

SLAの種類が豊富

OCIは、パブリッククラウドでは一般的な「可用性」に加え、「管理」「性能」もSLAの対象です。
これは他のクラウドサービスには見られない特徴です。

マルチリージョンを利用しやすい

OCIの各リージョンは、低レイテンシーなバックボーンネットワークで接続されています。
そのため、利用者はひとつのテナンシで複数のリージョンを使用可能です。

またOCIは、世界中のあらゆるエリアにおいて、同じアーキテクチャのリージョンを使用しています。
そのためリージョンごとの安定性や性能差を心配する必要がなく、マルチリージョンに対応しやすいです。

料金が安い

OCIは、他のクラウドと比べても低価格の傾向があります。
そのサービスを、どのくらい利用するかにもよりますが、例えばAmazon社が提供する「AWS(Amazon Web Services)」と比較すると、あらゆる面でOCIの方が低価格です。

それでいて、機能面ではAWSに勝るとも劣らぬ高性能さを誇ります。

まとめ

「リージョン」も「ゾーン」も、オンプレミスにはない概念です。
そのため、初めてクラウドを利用する方には分かりにくいと思います。

しかしクラウドやリージョン選びは最初が肝心です。
より良いサービスのクラウドやリージョンを選ぶことで、後々の業務がとても楽になりますよ。

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